本日、東日本大震災から14年を迎えました。
あらためて亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の深い悲しみに思いを致したく存じます。
14年を経てなお、被災地に居なかった者ですら、あの日を思うと身を切られるような痛みと恐怖が蘇るのですから、被災された方々のご心中如何ばかりか――。全ての方にいま一度、衷心よりお見舞い申し上げます。
東日本大震災の折には、被災された皆様の忍耐強さ、自律心の高さに世界が驚嘆しました。未曾有の大地震と大津波による被害と悲しみのほかに、このことも特筆し、永久に国民の記憶とすべきであると考えます。自然災害の多い国に生きる日本人にとって、東日本大震災の被災地の皆様のお姿は、重い教訓であるからです。
ただし、政治あるいは政府は被災者や国民の毅さや忍耐に甘えるべきではありません。
災害の多い国なればこそ、常に国土の点検と整備に注力し、防災と発災後の対応力を進化させ続けねばなりません。日本国にとって防災と災害対応は最も重要な本務の一つです。そのための予算の拡充を躊躇うべきではありません。
14年前、自衛隊の能力の高さにも驚かされました。自衛隊の能力強化が、防災や災害対応の重大な方策であることは論を俟ちません。その強化にも努めて参る所存です。
本日午後14時46分、国民の皆さまと共に謹んで黙祷を捧げます。
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